レンジフード(換気扇)は毎日の生活でなくてはならないもの。故障した際にはすぐに修理または交換をする必要があります。
『年数も経っているし交換しようかしら』と考えたときに気になるのが費用面。レンジフード交換の費用相場はどのくらいでしょうか?
今回は、レンジフードの交換にかかる費用について解説します。
換気扇の役割とは?
換気扇は住んでいる方の健康被害や住まいへのダメージを防ぎます。主な役割として室内の汚れた空気を、外の新鮮な空気に入れ替えることが主な役割です。
キッチンに設置する換気扇やレンジフードには、キッチン周辺で発生するにおいや油煙を集めて、ダクトを通じて屋外へ排出する役割を持ちます。
これにより調理中に煙が立ち込めることを防ぎ調理がしやすくなったり、油煙が効率よく屋外へ排出されることで使用後の掃除がしやすくなります。
換気扇とレンジフードの違いは?
■換気扇
換気扇は換気扇周りに覆い(フード)がなくプロペラ状のファンがついていて、壁に取り付けられたファンから直接屋外に排出します。
メリット
- 排気量はシロッコファンよりも強い。
デメリット
- 外気の影響を受けやすい(強風時など排気性能が弱まる)
- 運転音がシロッコファンに比べ大きい
- ほこりや汚れが付きやすくこまめな掃除が必要に
■レンジフード
レンジフードは換気扇と違いフードを覆い被せた形になっています。フードで覆うことでにおいや煙を効率よく屋外へ排出することができます。
ファンの種類は3つあり、換気扇と同じ①プロペラファン、②シロッコファンと呼ばれる縦長の羽が円筒状に取り付いてるタイプ、③シロッコファンよりも羽根の枚数が少なくに大型化したターボファンがある
またレンジフードは換気扇と違い直接壁から屋外へ空気を排出するのではなく、ダクトを経由して屋外へ空気を排出します。
排出するのにダクトを経由するため外気の影響を受けにくく、強風の日でも排出する能力が変化しにくい事が特徴です。
メリット
- 外気の影響を受けにくい(強風時でも普段と変わらない)
- シロッコファンの運転音はプロペラ型のファンに比べ静かである
- 製品によっては掃除の大変なフィルターがないタイプも選べ掃除が楽に
デメリット
- 排気量はプロペラファンに劣る
レンジフード種類別の特徴
■ブーツ型
プロペラファン・シロッコファンの2種類
レンジフードのスタンダードモデルでブーツのような形をしています。
スロットフィルターと呼ばれるスリット状の細かいすきまのあるフィルターを取り付けて使用。
メリット
- 価格がリーズナブル
デメリット
- スロットフィルターの目に汚れが溜まりやすくこまめな掃除が必要
- 構造上フィルターを外すと内部が深いく高さがある為掃除が大変
■スリム型(薄型)
フラット形状でスタイリッシュな見た目が特徴。
ファンはシロッコファンを採用。近年人気が高く、最新機能を備えた機種が多いのが特徴です。内側の形状も凹凸が少ない為油汚れが付着しにくく、ブーツ型に比べお掃除が簡単です。
メリット
- デザイン性が高くスタイリッシュ
- 手が届きやすく掃除がしやすい
- 掃除が面倒なフィルターがないノンフィルタータイプも選べる
- 中にはファンをボタン一つで自動で洗浄してくれるタイプもある
- 高機能なものが多い
デメリット
- ブーツ型に比べて価格が高い
継ぎ目がなくシンプルな構造で拭き掃除がしやすく、フィルターのないタイプも多いので掃除の負担を減らしたい方におすすめです。
■浅型
浅型は、他の種類よりも薄い形状でありコンパクトになっています。天井が低い場合に採用されることが多い。
レンジフードの交換費用は?
レンジフードを交換する場合の目安は下記になります。
【条件】プロペラファンからプロペラファンへの交換
- ブーツ型(プロペラファン)に交換:87,000円~117,000円
【条件】シロッコファンからの交換
- ブーツ型(シロッコファン)に交換: 83,000円 ~ 119,000円前後
- スリム型に交換 :107,000円 ~ 248,000円前後
- 浅型に交換(交換前も浅型の場合): 87,000円 ~ 123,000円前後
スリム型は機種によって備わっている機能により価格が大きく変わる為、価格の幅があります。
プロペラファンから交換の場合
現在プロペラファンを使用していてシロッコファンに交換する場合は、ダクトの工事が別途必要になります。
プロペラファンを取り外すと壁に30cm程の穴が開いています。シロッコファンに交換する場合、ダクトはこの壁にあいた開口よりも小さい為アタッチメント部品を取り付ける必要があります。
そのためシロッコファンからシロッコファンへ交換する場合に比べ、部品と工事の費用が掛かります。
レンジフードの交換時期と目安は?
レンジフードの耐用年数は一般的には10年前後と言われています。
徐々に排気能力が弱まってきたなと感じたり、ファンの音が以前よりも大きくなったと感じたら故障のサインかもしれません。使用年数を確認し10年前後であれば交換も視野に検討してみて下さい。
長く使用するためにはこまめに掃除することが必要です。
使用していると油やホコリがレンジフード内やファンに堆積していきます。
悪化するとファンが重くなり、モータに負荷が掛かることで運転音が大きくなったり、ファンがうまく回らなくなってしまう可能性があります。
スリム型はお掃除の負担を軽減します♪
アンケート調査をするとレンジフードは掃除が面倒な場所として常に上位にランキングされています。
油汚れは頑固で掃除がとても大変です。こまめに掃除すればいいのですがなかなか難しいですよね。
そもそもスリム型レンジフードは高さが低い為手が届きやすい事、凹凸が少ないので拭きやすい為掃除が簡単ですがさらに普段の掃除を手助けしてくれる機能があります。お掃除の流れとさらに便利な機能をご紹介いたします。
■ノンフィルター型のお掃除の流れ
①整流板を開ける
通常であればここにフィルターがセットされていますが、ノンフィルター型はフィルターがないのでお手入れは、フラットな整流板をサッと拭くだけでOK。ノンフィルターだからフィルターの目詰まりもなく、お手入れの手間が省けます。
②ファンをワンプッシュで取り外し
取り外しがワンプッシュ。コーティングの効果で汚れが付着しにくくお手入れの手間を軽減します。
③オイルトレー
ここに油が溜まるので溜まっている油を捨てて洗います
④整流板を掃除
フラットで拭きやすくお手入れが簡単です。
もっとお掃除が楽になる機能
■サイレントクリーンフィルター(ノーリツ イージア)
ファンのお手入れが10年間不要で快適な換気を実現するサイレントクリーンフィルター
■クリーンフード オイルスマッシャー(リンナイ OGRシリーズ)
10年間ファンのお掃除不要
独自のオイルスマッシャーにより、ファンとレンジフード内部への油の侵入をブロックします。これによりファンとレンジフード内部のお掃除が不要でお掃除にかかる時間を削減します。
■クリーンフード 自動洗浄(リンナイ TAGシリーズ)
自動洗浄で10年間ファンのお掃除不要
給湯トレイをセットし洗浄ボタンを押すと、お湯を噴射してファンを自動で回転洗浄。レンジフード内部とファンを掃除不要にします。自動洗浄後は排水トレイを洗うだけなので、お手入れにかかる時間を削減できます。
レンジフードの種類と特徴、交換にかかる費用をご紹介しました。
掃除が大変であまり触りたくないという方が多いかと思います。
レンジフードを交換すると、いつも掃除にかかっていた時間と手間を大幅に軽減することができます。
ご予算やご自身の生活スタイルにあったレンジフードのリフォームを検討してみてください。
おうちドクターではお客様のご自宅の状況を確認して無料でお見積り致します。
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